中尊寺の金色堂を守った白い狐 (岩手県平泉)

教え

奥州平泉の名刹 中尊寺 には 黄金に輝く 金色堂 があります
昔 盗人たちが「金色堂には黄金が山ほどある」と聞き
夜中に忍び込もうとしました
ところが 寺へ続く道の先に 一匹の 白い狐 が現れました
狐は人を恐れず じっと盗人たちを見つめ
ゆっくりと山道を先へ進みます
「ちょうどいい あの狐を追えば寺へ着く」
そう言って追いかけると
狐は不思議と 少し先に現れ また消える
やがて夜が明け 盗人たちが気づくと
彼らは寺とは反対側の 深い谷の手前に立っていました
あと一歩進めば 命はなかったでしょう
震え上がった盗人たちは そのまま寺へ行き
住職にすべてを打ち明けました
住職は言いました
「金色堂を守ったのは 狐ではない 
  この寺に眠る人々の 祈りであろう」

それ以来 平泉では
「白狐は 仏の使い」
とも語られるようになったそうです

教え:
欲に目がくらむと道を誤るが 仏は時に命を救う形で止めてくれる


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